【富山】留置施設で看守の首を絞め33歳の男を現行犯逮捕 支給された長袖シャツを凶器に使用か 危険運転致死罪で起訴され収容中に突如襲撃、逃走計画の可能性も

富山県内の警察署にある留置施設内において、収容されていた33歳の男が看守の警察官の首を絞めるなどして職務を妨害したとして、警察は22日、公務執行妨害の疑いで男を現行犯逮捕しました。男は危険運転致死などの罪で既に起訴され勾留中でした。施設からの逃走を画策していた可能性が浮上しており、警察が詳しい動機を調べています。

公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたのは、富山県小矢部市に居住する自称会社員、坂田百二郎容疑者(33)です。逮捕容疑は22日の午前9時すぎ、勾留のため収容されていた富山西警察署の留置施設内において、職務執行中であった看守の男性警察官に対し、突如として激しい暴行を加え、不当にその職務の執行を妨害した疑いが持たれています。

警察によりますと、坂田容疑者は施設側から貸与・提供されていた長袖のシャツを自ら脱ぎ、それを凶器として看守の首に巻きつけて強く絞め上げたとみられています。異変に気づいた近くの別の看守が即座に応戦し、坂田容疑者を現場で身柄を取り押さえました。首を絞められた看守の警察官に命に関わる大きな怪我は確認されていないものの、念のため医療機関に搬送され精密検査を受けています。

取り調べに対し、坂田容疑者は公訴事実を認めており、警察は看守の無力化を狙って施設から脱走・逃走を図ろうとした可能性も視野に入れ、犯行の具体的なプロセスや動機を厳重に追及しています。なお、警察は「当日の勤務状況や防犯体制の構築については適正であった」とする一方、具体的な犯行現場の独居房内の構造や詳細な状況については、今後の施設管理や保安上の理由から電磁的・物理的な情報を明らかにしていません。

坂田容疑者は昨年(2025年)12月、高岡市内の交差点へ制限速度を2倍以上超える極めて危険な速度で進入して信号機に衝突する事故を起こし、同乗していた交際相手とみられる女性(当時33)を救護せず現場から逃走して死亡させたとして、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)の罪で先月起訴され、同署に勾留されていました。