強盗の被害に遭ったと警察に虚偽の通報をし、警察の業務を妨害したなどとして逮捕・起訴された無職の女の初公判が営まれ、検察側は被告に拘禁刑1年を求刑しました。被告は涙を流しながら、犯行に至った身勝手な動機を供述しました。
起訴されているのは、無職の渡辺結花被告(24)です。起訴状などによりますと、渡辺被告は昨年2025年12月、警察に対し「自宅に侵入した泥棒から『金を出せ』と言われて殴られた後、現金が入った財布を奪われた」と、怪我を伴う凶悪な強盗被害に遭ったとする嘘の通報を行った罪などに問われています。
しかし、警察が現場検証や周辺の防犯カメラ等の電磁的記録を精査したところ、外部から不審者が侵入した形跡が一切ないこと、さらには「奪われた」と主張していた財布が自宅内からそのまま発見されたことなどから、渡辺被告による「自作自演」の虚偽通報であったことが判明し、身柄を逮捕・起訴されました。
公判の中で検察側は、渡辺被告が実の父親から現金5万円を借りていた事実を指摘。その上で「強盗被害に遭って5万円を奪われたという設定にすれば、両親が5万円を返済できないことを不問にして(許して)くれると考えた」と犯行の経緯を厳しく弾劾しました。渡辺被告は法廷で涙を流し、「当時、仕事に就いていない(無職である)ことを親に非常に話しづらかった。一度嘘をついたことで後に引けなくなってしまい、嘘を突き通してしまった」と心情を吐露しました。検察側は拘禁刑1年を求刑した一方、弁護側は「現在は両親の厳重な監督のもとで社会復帰が見込まれる」として執行猶予付きの判決を求め、結審しました。


