茨城県古河市の介護老人保健施設で入所者2人を殺害したとして殺人罪などに問われている元施設職員の女性の裁判員裁判において、茨城県警が作成した内部の捜査資料に、被告の身体的特徴を「デブ」「ブタ」などと著しく侮辱する表現で記録していたことが明らかになりました。18日に水戸地裁で開かれた公判で、弁護側がこの証拠資料の内容を読み上げ、警察の捜査姿勢を強く批判しました。
不適切な記載が見つかったのは、警察の捜査員が逮捕前の被告の行動を監視・追跡して記録した「観察日誌」と呼ばれる内部書類です。この資料は、2021年7月から8月にかけて被告の自宅周辺に設置された防犯・監視カメラの映像ログなどを基に作成されたもので、その記述の中に被告を「デブ」「ブタ」などと表現した不適切な文言が複数含まれていました。
この指摘を受け、茨城県警刑事総務課の竹内孝伸総括理事官は取材に対し、「配慮や品位に欠ける表現であり、捜査機関として不適切であったと認識している。今後は職員への指導を徹底し、再発防止に努める」と釈明のコメントを発表しました。
なお、起訴状などによりますと、赤間恵美被告(40)は2020年5月と7月、勤務していた古河市の老人保健施設「けやきの舎」において、入所者だった鈴木喜作さん(当時84)と吉田節次さん(当時76)の体内に、点滴用のシリンジを用いて空気を注入し殺害したとして逮捕・起訴されています。赤間被告はこれまでの公判で一貫して無罪を主張しており、判決公判は今年7月7日に言い渡される予定です。


