日本の裏社会の勢力図を塗り替え、「半グレ」の脅威を世に知らしめた暴走族「関東連合」。その名を知らしめた「六本木クラブ襲撃事件」から14年、国際手配されている主犯格・見立真一容疑者の影が、東南アジアの地で再び色濃く浮かび上がっています。
『改めて、取材しました。』(ABEMA)では、見立容疑者の足跡を追ってタイからカンボジアへと渡る、緊迫の追跡取材の模様を放送しました。事件に関与した受刑者からの手紙や、現地での生々しい目撃証言、そして逃亡犯をめぐる“疑惑の集合写真”の撮影現場を特定していくプロセスを通じ、国境を越えて特殊詐欺などの犯罪に手を染めている可能性について、迫りました。
始まりは2025年4月、特殊詐欺グループのリーダーと見られる関東連合元メンバーの山口哲哉被告が潜伏先のタイ・バンコクで拘束され、日本へ強制送還されたことでした。山口被告は「詐欺グループの幹部」であることを否定し、「弁当を卸していただけ」と弁明しましたが、記者から「見立容疑者も関与しているという話があるが?」と問われると、それまでの態度とは一転、首を激しく横に振りながら「絶対ない」と強く否定しました。見立容疑者と山口被告は中学校時代の旧友であり、ともに関東連合で活動した過去を持ちます。この山口被告の逮捕を機に、年間被害額1400億円にものぼる特殊詐欺「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」の背後で、見立容疑者がいまも暗躍している可能性が浮上しました。
取材班がタイで山口被告の知人に接触すると、驚くべき証言が得られました。山口被告がタイへ移ったのは「カンボジアにいられなくなったから」であり、その原因は捜査の手から逃れるためではなく、”内輪揉め”だったといいます。「見立さんと喧嘩したと聞いている」。この証言は、見立容疑者がカンボジアで逃亡生活を送っている可能性を示唆しました。
この証言とも符号するように、一枚の“疑惑の集合写真”が出回っています。それは複数の家族がバーベキューを楽しむ光景を切り取ったものでした。写真の左奥には、短髪でがっちりとした見立容疑者に似た男が佇み、その横には山口被告とみられる人物の姿も収められていました。ただこの写真についてネット上では「警戒心の強い見立が写真を撮らせるはずがない」との否定的な声も上がっています。
真相を確かめるべく、取材班はカンボジアを取材。首都プノンペンから車で約3時間、木々に囲まれた自然豊かなリゾート施設へと向かいました。現地を訪れると、芝生の広場には写真に写り込んでいたものと同じ形状をしたピンク色の椅子や丸テーブルが並んでいました。施設スタッフに確認を取ると、まさにこの場所で撮影されたという証言を入手しました。


