【愛知】22歳フィリピン女性をパブで過酷就労させるため“偽装結婚”させた疑い、ブローカーの山田和弘容疑者(54)ら男女3人を逮捕 「人身取引」視野に捜査

経済事件

フィリピン国籍の若い女性を国内のパブで強制的に働かせる目的で、日本人男性との虚偽の婚姻届を提出して不正に在留資格を取得させたとして、警察は20日までに、電磁的記録不正出入力(公正証書原本不実記載・同供用)などの疑いで男女3人を逮捕しました。警察は、国際的な人身取引ルートが背景にあるとみて全容解明を進めています。

逮捕されたのは、愛知県北名古屋市に居住する会社員、山田和弘容疑者(54)と、フィリピン国籍のホン・アルミイダ・アグブナグ容疑者(50)ら男女3人です。逮捕容疑は昨年2025年10月、フィリピン国籍の女性(22)に日本国内での在留資格を取得させる目的で、一宮市に居住する会社員の野口康則容疑者(62)と結婚するよう偽装し、市役所へ虚偽の婚姻届を提出して受理させた疑いが持たれています。

警察の調べによりますと、被害に遭った22歳の女性は、現地で「日本で歌を歌う仕事がある。そのためには日本人の男と結婚する手続きが必要だ」などと甘い言葉で勧誘されていました。しかし、実際に婚姻手続きを経て来日した後は、一転してフィリピンパブが用意した狭隘な寮に住まわされ、外部との接触を制限された状態で、休みなく過酷な接客労働を強制させられていたということです。

警察は、逮捕された3人の認否について捜査上の理由から明らかにしていませんが、女性の在留資格を不法に管理し、移動や就労の自由を奪って強制労働に従事させていた「人身取引事件」の疑いが極めて強いとみて、パブの経営実態や不正な資金流動、余罪の有無を厳しく追及しています。