【国際組織犯罪】「1ヶ月で500万稼げる」と嘘の求人で誘い出しカンボジアの詐欺拠点へ連れ去りか トクリュウのリクルーター役・武藤伊吹容疑者(25)を国外移送目的誘拐などの疑いで逮捕 女性は約2ヶ月間拘束

監禁事件

特殊詐欺グループの電話役(かけ子)に仕立て上げる目的を隠し、高収入を謳った虚偽の勧誘で日本の若い女性を東南アジアのカンボジアへ連れ去り、現地で不法に身体を拘束したとして、警察は22日までに、組織の勧誘担当(リクルーター)とみられる25歳の男を国外移送目的略取・誘拐などの疑いで逮捕しました。被害に遭った女性は現地で約2ヶ月間にわたり監禁・拘束状態に置かれていましたが、自力で脱出して保護されており、警察が国際組織犯罪の全容解明を進めています。

逮捕されたのは、住所不詳・職業不詳の武藤伊吹容疑者(25)です。逮捕容疑は2025年、茨城県に居住していた当時22歳の女性に対し、主観的な犯罪意図を隠蔽した上で「海外で簡単に高収入を得られる役務がある。過去には1ヶ月で500万円を稼ぎ出した人間も存在する」などと電磁的・言語的な虚偽事実を告知して錯誤に陥れ、特殊詐欺グループの不法拠点が設置されているカンボジアへ連れ去り、強制的に入国させた疑いが持たれています。

警察によりますと、現地に到着した女性は、特殊詐欺の「かけ子」としての不法役務を強要され、外部との連絡を遮断するためにスマートフォンなどの通信端末や身分証を強奪された上で、施設内に約2ヶ月間にわたり不法に監禁・拘束されていました。その後、女性は監視の目を盗んで自力でスマートフォンを奪還して外部へ救助を要請し、カンボジア現地当局によって無事に身柄を保護されました。

警察は、武藤容疑者が匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の国内リクルーターとして闇バイト求人などを媒介に実行犯の調達を行っていたとみて捜査。警察は武藤容疑者の具体的な認諾の有無を明らかにしていませんが、SNSを通じた連絡ログの精査や電子端末のデジタルフォレンジック解析を進め、カンボジア現地で拠点を統括する上位の指示役や首謀者の特定、および組織の壊滅に向けて本格的な国際合同捜査を展開しています。