【特殊詐欺未遂】「資金洗浄の疑いがある」警察官やカード会社を装い50代男性から4000万円を詐取しようとした疑い 「受け子」とみられる29歳無職の男を現行犯逮捕 秘匿アプリで指示か

東京都内で50代の男性から現金4,000万円をだまし取ろうとしたとして、警視庁福生署は22日までに、詐欺未遂の疑いで29歳の男を現行犯逮捕しました。男は特殊詐欺グループの「受け子」として犯行現場に赴いており、スマートフォンの秘匿性の高い通信アプリを通じて上位の指示役から管制されていたとみられ、警察が組織の全容解明を進めています。

詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、住居不詳・無職の野田真也容疑者(29)です。逮捕容疑は今月14日から21日にかけて、仲間と共謀の上、都内に居住する50代男性の携帯電話に対してクレジットカード会社や警察官などを装った嘘の電話を断続的にかけ、「あなたの名義が詐欺グループの資金洗浄(マネーロンダリング)に関与している疑いがある」などと虚偽の事実を伝えて資産の確認名目で現金4,000万円を詐取しようとした疑いが持たれています。

同署によりますと、野田容疑者はグループ内において現金を回収する「受け子」の役回りを担っていたとみられ、メッセージの自動消去機能などを備えた極めて秘匿性の高い通信アプリ「Signal(シグナル)」を使用し、何者かから「現場で重要な書類を受け取れ」との電磁的な指示を受けて関与した可能性が浮上しています。

取り調べに対し、野田容疑者は「荷物の回収を指示されただけで、中身が4,000万円の現金であるとは知らなかった」と供述し、容疑を一部否認しています。警察は、典型的なトクリュウによる対人欺罔型組織犯罪とみて、押収したスマートフォンのデジタルフォレンジック(暗号化通信の解析)を進め、背後に潜む上位の指示役や連絡ログの特定に向けた本格的な追跡捜査を展開しています。