まもなくやってくる梅雨が明けると本格的な夏が始まりますが、ここで利用が増えるのが観光ツアーなどでの貸切バスの利用です。磐越道でのバス事故などを受け、安全な運行への関心が高まる中、国土交通省はバス事業者に対し安全管理の徹底を呼びかけています。
6月9日、新潟市西区の新潟ふるさと村で行われたのは、北陸信越運輸局による貸切バスを対象にした街頭監査です。貸切バスの需要が高まる夏の行楽シーズンを前に毎年実施しているものですが、背景には重大な事故がありました。
5月6日、福島県郡山市の磐越道で発生したバス事故では、部活の遠征に向かっていた新潟市の高校生など21人が死傷。バスを運転していた若山哲夫容疑者が過失運転致死傷の疑いで逮捕されました。この事故が突きつけた課題は「バスの安全運行」です。若山容疑者は旅客輸送に必要な2種免許を持っておらず、事故の直前には複数回の事故を起こしていたことが発覚しています。
いかに貸切バスの安全な運行を確保していくのか。6月9日の監査では、運転手に対して健康状態や運行計画が守られているのかなど、約20項目の聞き取りが行われました。
バスドライバー歴15年の男性は、今回の監査を受けて安全運転への意識が高まったと言い、「できるだけ休憩は取るように、無理しないようにしている。事故を起こさないように、それだけ」と話しました。
国交省北陸信越運輸局の唐崎光博新潟運輸支局長は「決められたルールに則って安全管理を実施していくのが、行っていただかなければいけないこと。私どもとすれば法令違反がないのが当たり前。それで初めて安全が確保されている認識になる。監査をやっていくことで、安全な運行が継続されていくことが非常に重要」と語りました。
9日は合わせて3台のバスに監査が行われましたが、法令違反などは確認されなかったということです。

