動物の保護活動を行う団体の代表でありながら、自宅で多数の犬や猫を劣悪な環境に置いて虐待したとして、警察は22日までに、動物愛護管理法違反(虐待)の疑いで47歳の女を逮捕しました。女の自宅からは少なくとも30匹を超える動物の死骸が放置された状態で見つかっており、警察は管理能力を超えて飼育が行き詰まる「多頭飼育崩壊」に陥っていたとみて捜査しています。
動物愛護管理法違反の疑いで逮捕されたのは、動物愛護団体の代表を務める丸ノ内留実容疑者(47)です。逮捕容疑は、自宅において犬や猫など計39匹を排泄物の処理や適切な衛生管理が行われていない劣悪な環境下で飼育し、病気や怪我を負っているにもかかわらず医師の治療を受けさせるなどの適切な保護を怠り、虐待した疑いが持たれています。
警察によりますと、丸ノ内容疑者は「保護活動」としてこれまでに約400匹の犬や猫を受け入れ、新たな飼い主(里親)へ仲介する活動を行っていたとされていました。しかし、家宅捜索が行われた自宅の内部からは、重大な病気や外傷を負ったまま放置されていた犬や猫19匹が救出されたほか、部屋の各所から既に死亡していた少なくとも30匹以上の動物の死骸がそのまま遺棄・放置されているのが発見されました。過去には一度に70匹以上を同一空間で飼育していた時期もあったとみられます。
取り調べに対し、丸ノ内容疑者は「自分が飼育していた39匹のなかに、今すぐ病院での治療を施さなければならないような重篤な状態の犬や猫はいなかった」と供述し、容疑を一部否認しています。警察は、周辺住民からの異臭の苦情や行政の電磁的・物理的指導の履歴を精査するとともに、動物たちが死亡に至った経緯や正確な飼育実態について詳しく裏付け捜査を進めています。


